June 23,2022 夢日記

一時期親に強制連行されていた気功療法の先生が夢に出てきた。

高校生か専門学生の時だったと思う。

今日夢に出てこなければ気功療法に通っていたことも、もちろん先生の存在も、私の記憶から消えたままだったと思う。

肝心な夢の内容は、奥行きも影もない真っ白な世界で、向かい合って立っている先生にただ見つめられるというもの。結構不気味で、ちゃんと気持ち悪い時間だった。

目が覚めたら無性に掃除がしたくなって、もはや歴史を感じる服の山をきれいさっぱり片付けてやりました。絶対夢とは関係ないけど私はえらい。

 

というか、気功療法ってどこにどういう原理でどう作用する治療法なんでしょうね。

「誰もが無意識にしている”痛いところを手でさする”という行為は、実は手から出ている”治療の気”で痛みを和らげている」、ほうほう。

身体的な痛みの緩和が期待できる、と。

また、うつ病の症状が改善される場合もあるみたいですね。

私はうつ病ではありませんが、精神疾患の治療で通わされていました。多分。

気功療法なんて胡散臭い治療に手を出して、自分のメンタルより親のメンタルが心配になった記憶が蘇る。

からしたら文字通り「藁にもすがる思い」だったのだろうか。

そして、効果はあったんでしょうか。

何も覚えていない私に教えてくれ、当時の僕。

 

当時の自分に訊きたいこと、私は結構あります。

人は嫌な出来事ほどよく憶えていると言うから、学生時代の記憶が真っ白な私は当時幸せだったんでしょうか。

私の中に存在しないクラスメイト達は達者だろうか。捨ててしまった卒業アルバムを開けば何か思い出せたんだろうか。

まぁ、よくよく考えると今の私には関係ないことだね。

 

NOT 夢日記でした。

 

February 28,2021 ~12 -完-

 ・その壱

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 ・その弐

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―――――以下、2021年02月28に行われた”にじさんじ Anniversary Festival 2021”内、VACHSSステージの歌唱部分の感想及び実況である。

 

 

 

09.88 / 葛葉

 さっきまで男子6人で騒がしく運動会してたじゃん・・・。「この後の歌パート大丈夫かな」って言ってたじゃん・・・。

 葛葉の歌声で空気が一変した。前奏のない『88』、とても良い選曲だ。頭サビ後のMCで「4周年、5周年も皆と迎えられたら良いな」と少し疲れと照れを含みながら言った。素直で可愛らしく飾らない、葛葉らしい言葉だった。

 運動会パート前と発声が明らかに違う。葛葉の声は、何と表現したら良いか・・・。『88』に関して言えば一際澄んでいて爽やかで、会場の一番後ろまで、私達オーディエンスの心の奥にまで届く、真夏の空がよく似合う歌だった。この『88』やトリオ曲、運動会、ラストVACHSS全員で歌う『世界を変えさせておくれよ』を観れば確信するように、今回のライブをとても楽しんでいるように聴こえた。私はそれがとても嬉しかった。こんなに嬉しいのは何故だろう。

 純粋に真っ直ぐ届く、どこまでも伸びる、葛葉を体現するようなステージだった。

 声がチート

 

 

10.PLATONIC GIRL / 葛葉・叶・不破湊

 フレッシュで格好良いステージだった。画面越しでこんなにリズムに乗れるんだから、お客さんが入ったらさぞ会場が揺れただろう。ウイルスの影響でリモート開催になってしまったにじFes.、今回の様々なステージを画面越しで観て、感じて、「次回こそは会場で。」と固く心に決めたリスナーが殆どではないだろうか。私もその一人である。この熱量と感動を、次の機会こそは必ず肌で感じたい。

 台詞のようにもとれる其々のソロパートからユニゾンでのサビの流れが最高に良い。全体的に男性の地声に近い音域の為、無理なく自由に遊んでいるのがまた良い。今回話題になっていた不破湊の歌唱中の動きもとても映える。

 有料土下座。両サイドで笑顔でファンサービスをする叶と葛葉。この対比が個人的に堪らなく好きだ。ラストの絶妙にダサいキメポーズもね。

 

 

11.カサブタ / 剣持刀也・加賀美ハヤト・夢追翔

 「大人になれない」「大人になりたい」と訴える『カサブタ』を、16歳で在り続ける剣持刀也とアラサーと呼ばれる年齢である加賀美ハヤト・夢追翔が歌う・・・。双方の立場から解釈するとより面白そうだ。

 人気アニメ『金色のガッシュベル』のオープニングテーマであり、ライブに組み込めば盛り上がること間違いなしの王道をぶち込んできた形だ。ストレートに熱い、VACHSSステージに相応しい選曲だったと思う。

 

 歌詞割は夢追翔が担当(ソース: https://www.youtube.com/watch?v=ibMk08-43H0&t=2725s )。個人的に好きな歌詞割を記録しておく。

 以下:剣持刀也 / 加賀美ハヤト / 夢追翔

 ・「愛とか夢とか理想も解るけど 目の前の現実はそんなに甘くない」って

 ・つまずきながらも転びながらも カサブタだらけの情熱を忘れたくない

 ・背伸びをしながら打ちのめされながら カサブタをちょっとはがすけど答えは出ない

 ・赤く熟すその時まで悩めばいいんだろう?

 

 段々感想じゃなくてレポートみたいになってきた

 

 

12.世界を変えさせておくれよ / ALL

 VACHSSステージの終わりにこれ以上ベストな選曲は絶対に無い。語彙が貧弱で申し訳ないが、あの3分間は「「最高」」以外の言葉で形容することができない。「観てくれ」としか言いようがない。だって、そうでしょ?まぁ円盤化されない限り二度と観る事はできないのだが・・・。(((運営さん!絶対買うので円盤化お願いします!by 総意)))

 選曲は加賀美ハヤト提案(ソース:https://www.youtube.com/watch?v=S5NNtoz03ug&t=5204s)、歌詞割は夢追翔(ソース: https://www.youtube.com/watch?v=ibMk08-43H0&t=2725s)が担当。

 個人的に好きな歌詞割は、夢追翔が「そしたら君と夢が見たい」と”夢”が入る詞を歌う部分、夢追翔と葛葉の「そしたら君とりんごをかじって」、そして剣持刀也が「そしたら君とキスがしたい」を歌わない部分。叶君の社長が叫び歌いながらハイタッチしているのも良かった。

 熱かったな。最高だったな。男子校。VACHSS。

 

 

 やはり推しである夢追翔の晴れ舞台だったので、最後は彼の話になってしまうのだが・・・。3Dお披露目では緑仙(  緑仙channel - YouTube)が出演していたが、3D同士で他ライバーと絡んでいるのを今回のライブで初めて目にした。身振り手振り、リアクションがとても大きい。普段の配信やSNS等の発言でも「知らない事をもっと知りたい」だとか「伝えたいことが沢山ある」とよく言うが、本当にそうなんだろうなと思った。だからこそ、知りたくない事を知ってしまったり、傷ついたり。周りが見えるからこそ、きっと綺麗なモノばかりではないだろう。私が見ている世界より遥かにカラフルで、遥かに繊細な世界が見えているんだろう。苦しさより少し小さな楽しさも、幸せより重く感じる不自由さも。私はその景色が見てみたい。

 彼の中には幾つかそういうポイントが存在するかもしれないが、個人的には去年の炎上と今回のライブで夢追翔は前向きに変わったと思っている。彼は止まらない、とも思った。いや、音楽をやっている人間が初ステージを経験して何も変わらないはずがない。それが後退でも前進でもだ。私は一人の人間の、言うなれば人生の節目の一部になった。そして、私の人生の一部にもなった。それがとても嬉しく、反対に階段を上る度に終わりは何処なのだろう、と思う。

 

 『夢』を『追』い続け『翔』けていく『夢追翔』

 

 今回のライブで彼に対しての想いが変わっていない部分など一つも無い。応援し続けたいという気持ちはより大きく、より重く、より厄介なものになったからだ。

 

 

 

曖昧準2級 (@ikiteteerai1428) | Twitter

 

―――――完。

 

 

 

February 28,2021 ~8.5


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―――――以下、2021年02月28に行われた”にじさんじ Anniversary Festival 2021”内、VACHSSステージの歌唱部分の感想及び実況である。

 

 

 

06.春を告げる / 叶

 空気が変わった。私は叶君の声が好きだ。冷たいような温かいような、エメラルド色にもクリーム色にも感じられるその声が好きだ

 『春を告げる』の歌詞は決して明るくない。「ここに救いはないよ」「ここには誰もいない」等、ピックアップしてしまうとより救い難く感じるが、全体を通しても❝終わり❞を感じさせる歌であると私は解釈している。『春を告げる』なのにね。反対に曲調はBPMが早く、非常に軽やかでポップだ。このような楽曲の持つ相対感と、彼の持つ声の相対感が非常にマッチしていると個人的に感じた。

 観客が熱く盛り上がる選曲ではなかったがそれが非常に彼らしく、一気に爽やかな風が吹き抜けるような、清涼感のあるステージでとても良かった。

 間違いなく、彼は春を告げてくれた

 

 

07.サムライハート / 剣持刀也・不破湊

 印象的だったのは剣持さんが2人のステージであることを意識した動きをしていたことだ。前半不破君は全身を使い、どちらかと言うと我々オーディエンスを意識したパフォーマンスをしているように見える。対して持さんはデュエットであることを意識し、不破君に身体を向けている場面が多い。勿論どちらが正しいというわけではないが。

 大人数のライブではソロ曲は勿論、デュエットやトリオの組み合わせ・選曲が醍醐味の一つである。推しだけではなく、一人ひとりの立ち回りや表情などに注目して観ると、ライバー個人のライブに対する想いや重きを置いている部分、そのパフォーマンスによってどう見られたいのか等が分かったような気になれて面白い。解釈の余地ですね。

 それにしても落ちサビのオクターブ下やヴぁかったよね・・・。

 

 

08.EZ DO DANCE -K.O.P. REMIX- / 夢追翔・加賀美ハヤト

 「!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

 よく驚きの感情を上記のような文字列で表現するが、当時の私の頭上には間違いなくこの文字列が表示されていたと思う。

 あまりにも突然だった為、冒頭の「EZ DO DANCE…」が夢追なのか葛葉なのか瞬時に判別することは不可能だった。そして社長、夢追と順にスポットライトが当てられ、私はキーボードに突っ伏した。いや、頭から突っ込んだ。という表現が正しいかもしれない。

 (※夢追の炎上に触れます)ステージの感想から少し話は逸れるが、夢追が炎上して以来、本人達にとっても互いのリスナーにとっても2人の絡みは非常にデリケートなものになった。実際、夢追を箱の一大イベントのライブステージに起用したことにも驚いたが、あの規模のステージでデュエットを承諾した社長にも驚いた。文字通り賛否があるからだ。運営にしろ社長にしろリスクが伴う決断だろう。以前、社長が配信で夢追の炎上に触れた際の発言・思考、そして今回のステージで見せてくれた光景。私は「彼は紛れもなく漢だ。」と、ただそう感じた。夢追翔という人間がああいう燃え方をした事実がある限り、一部のリスナーが望む「以前のように」というのは難しい話である。彼等の真の関係性も空気感も我々リスナーが触れられるものではない為、彼等が発信・供給してくれた事実にのみリアクションをしていきたい気持ちがある。(フェスに無関係すぎる個人的解釈の展開。殺さないで下さい。

 ステージに話を戻そう。

 まず・・・・・踊れるんか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

えっ、君達そんな格好良く踊れるんですか!?!?!?!?!?聞いてないですけど!?!?!?!?!?!?!?!?(オタク乱舞)選曲にも驚いたが振りがあることに驚愕した後、彼等を天才だと崇め奉った。

 正直タイプは違うにしろ、社長の圧倒的歌唱力と経験でしか得られないパフォーマンス力に夢追は勝てないのだろうか、とle_jouetで聴く度思っていた(比較ではなく、あくまでライバルとして歌で社長に牙を剝いて欲しいという個人的解釈・願望です殺さないで下さい)が、果たして今回はどうだろうか。前述した通りタイプは違えど、社長は熱くロックに、夢追は甘く抜けるように。己の持ち味を存分に生かし、相乗効果で最速最高到達点を優に超え、歌唱・振付・構成(例の映像含む)・配置、全てにおいて2人に無量大数何がしを贈りたい・・・・・。

 

 

8.5.夢追翔の腰は何故こんなにもえっちなのか

 理由は幾つか考えられる。まず挙げられる要因の一つは、衣装がノースリーブが故に男性らしい肩幅が強調されないことにある。そして彼は非常に細身でスタイルが良く、我々が普段関わる彼と同世代の一般男性よりも腰の位置が高い為、身体にフィットしたサイズ感の衣装を着用することにより腰のラインがより強調されるのではないかと推測する。

 そして、より男性らしさを殺し身体の滑らかなラインを強調していると個人的に考えている要因は、フレアタイプのパンツである。裾が広がることにより脚をより長く、ウエストをより細く見せる効果がある為、フレアスカートやフレアパンツ、ワイドパンツは女性に人気のアイテムだ。男性である夢追翔が、しかも上半身で既に身体のラインを強調している夢追翔が、追い打ちをかけるように着用しているのがフレアパンツである。ちなみに今私の鼻息は荒い。

 上記の要因により強調に強調を重ねた腰を左右に振ってみろ。

 

 そんなのえっちに決まってるじゃん。

 

 

 

―――――09へ続く。

 

曖昧準2級 (@ikiteteerai1428) | Twitter

February 28,2021 ~05

―――――以下、2021年02月28に行われた”にじさんじ Anniversary Festival 2021”内、VACHSSステージの歌唱部分の感想及び実況である。

 

 

 

 私はその日、人生で一番他人のことで緊張していたと言っても過言ではない。それと同時に欣喜雀躍していたとも言える。

 

 2018年09月25日、一人のVtuberがこの世に生み落とされた。彼の名は夢追翔。デビューから約2年半、ずっと応援しているバーチャルYouTuberであり、シンガーソングライターである。

 ここで一人の愛しき人間について語り始めると広辞苑並みの文字数になってしまいそうなので、彼についての乱文を投稿する機会はまた別に・・・。

とにかく、いわゆる推しの晴れ舞台、それはもう気が気じゃないわけです。そんな思い出と様々な想い・解釈で爆散寸前の私と、彼等のステージをここに記録します。

(己の脳内備忘録なので、他人が読むことを想定していません。Please get out. これは推奨。)

 

 

 

01.ロメオ / ChroNoiR

 そもそも私が初めてVtuberという文化に触れたのは、当時ゲーマーズ1期生として既にデビューしていた叶君であり、初めてリアタイで追ったのは実はYouTubeの配信はなく、OPENREC.tvの公式企画である『ChroNoiR.tv』である。叶君と葛葉は人生で初めての”推し”という存在であり、それ故想いも強い。

 ロメオのイントロが流れ、新3Dの2人が左右から歩いてくる姿を視界に映しただけで毛玉を吐きそうになった。ちなみに曖昧は人間である。元々可愛らしい叶君のお顔が100万倍キュートになりやがっていた時点でもう。もう・・・。

 楽曲を発表する度に作品のクオリティが上がるChroNoiR、生歌も例外ではない。両者個性的な声質なのに合わさると互いを殺すことなく、殺すどころか活かし合い、そこは2人の色になる。

 そしてダンスな!!!可愛い生き物・・・王子・・・我々は姫・・・。葛葉、お前は投げキッスの振りでウィンクするな。召すぞ。

 選べませ~~~~~~ん!!!!!

 

 

02.ラストダンス / 剣持刀也

 彼のパフォーマンスは何度か観たことがある。その辺に転がっているアラサーは、世の男子高校生は格好つけたい生き物だと思っているのだが、彼はいつだって格好つけない。少なくとも格好つけているように見えない。自然体である

それは今回もそうで特に振りがあるわけではなく、きっとその時動きたいように動いてるのだろうが、それが何とも様になって格好良いのだ。彼は自分の魅せ方を理解しているように思う。配信者として、司会者として、パフォーマーとして。場面によって、カメレオンのように。

 上から目線に聞こえたら申し訳ないが、以前に比べると格段に歌がうまくなったように思う。今回のFes.は多くのライバーの歌を聴ける機会でもあったが、歌で売っていないライバーも総じて歌がうまい。逆に音痴なライバーを捜す方が難易度が高いだろう。オーディションで十八番でも歌わされているのか(そんな話は聞いたことがない)?

 ギタキャンたすからない

 

 

03.トレモロムーン / 加賀美ハヤト

「繋ぎ止めたい この声で」

「誰かに行先を委ねるくらいなら 今すぐ喉元を掻き切ってやるさ」

 「聴いて欲しい どこにいたっていいんだぜ どこにいても忘れないから」

 加賀美ハヤト~~~~~!!!!!(発作)

 きたわね、新曲。今回は作詞作曲がbuzzGさん。彼が詩を書いているわけではないが加賀美ハヤトを感じられる、超絶アツいロックチューンだった。

 彼はパフォーマンス然り、歌然り、完全に自分のモノにしているので伝わる熱量や想いも段違いだ。歌唱力は知っての通りだが、もはや巧拙の問題ではないように思う。彼の歌に抱くこの感情を文章として書き起こすのはとても難しいし野暮だろう。各々感じてくれ。

 

 

04.バッド・ダンス・ホール / 不破湊

 今回のFes.をきっかけに3D化した不破湊のお出ましだ。私はVACHSSステージで彼の3Dを初めて見た。ここ半年~1年の間にお披露目された3Dモデルは、専門分野に詳しくない我々リスナーも感じられるレベルで技術的向上が見られる(それ以前にお披露目を行ったライバーのモデルが劣っているという趣旨の発言ではないことをご理解頂きたい)。ライバー本人は勿論、リスナーが配信で見慣れている2.0がそのまま立体化した感覚だ。不破湊も例外ではない。驚いたのは彼が無料パートで登場したことだ。ステージ上で歌い、舞い踊る彼を初めて目にした不破狂は文字通り狂っただろう。

 そしてもう一つ。彼の歌は歌ってみた動画や#にじメン歌リレー(https://www.youtube.com/watch?v=DJipO-dsYGY)で聴いたことがあり「お前も歌上手いんかい・・・。」と思った記憶があるが、生歌、しかも初のライブステージのクオリティを超越していなかったか?歌唱力とライブパフォーマンス能力の高さ、魅せ方。さすが”ホスト”と言うべきか。ただただ格好良いステージングだった。

 ドンペリ!!!(最後の一文でIQが3になるのは何故かって?私も分からない。)

 

 

05.死にたくないから生きている / 夢追翔

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 このシンガーソングライター、デビューと同時に投稿したオリジナル楽曲をぶつけてきやがった。前奏が流れた瞬間、祈るように組んでいた手で口元を押さえた。

 ライブから少し話題を逸らし、この曲と私個人の関係を少し書いても良いだろうか。私の人生やパーソナルについて興味のない方はPlease get o・・・。

 

 皆さんはある特定の曲を聴くと、自分の人生の一場面がフラッシュバックする経験がおありだろうか。その観点で話をすると、実は「死にたくないから生きている」は私にとって、息をすることが苦しかった時代を想起させる曲である。それは、この曲を初めて聴いた時、つまり彼がデビューした時期に私が人生の深淵に潜り込んでいたからである。とてもまともに音楽を楽しめる精神状態ではなかった。

 『夢』や人生を歌う曲は多く存在する。全ての音楽がそこに帰結するとも言えるだろう。呪いの如く『夢』を背負って生まれた『夢追翔』。当時の私は一度聞き流し「ありふれた曲だ」と、その後暫くの間再生ボタンを押すことはなかった。一方彼は何度も「聴いてくれ。」と呼び掛けていた。

 彼は初配信(https://www.youtube.com/watch?v=58hvRtSPcGg&t=2241s)でアカペラを披露した。私が愛してやまないBUMP OF CHICKENの「ベンチとコーヒー」だった。

 

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 急に頭の悪い文章になるが、BUMP OF CHICKENを好んで聴く者に悪い人はいない。しかも選曲が「ベンチとコーヒー」・・・だと・・・。「ベンチとコーヒー」が収録されているアルバム「jupiter」は、彼等の代表曲である「天体観測」も収録されており、BUMP OF CHICKENという名を世間に知らしめたアルバムだと言っても差し支えないだろう。その中での「ベンチとコーヒー」という楽曲の存在感はそれ程強いものではない。Vo.藤原基央氏の実際の一日が詞になっていて、「俺は駄目だな。誰に唄えばいいんだろう?何を迷っているんだろう?」と独り言のように吐露する楽曲だ。そんな歌を、自分を表明しアピールする初配信という場でチョイスしたこの男・・・。「天体観測」も「ラフメイカー」も「カルマ」もあるじゃん!!おいおい、話が変わってきたぜ。

 

 私が夢追翔に興味を持った瞬間である

 

 数週間後、私は「死にたくないから生きている」を繰り返し聴いていた。

そして今、彼はステージに立ち、「死にたくないから生きている」を歌っている。本人は勿論、応援しているリスナーにとっても大切なモノになるであろう初ライブ、初ステージ。間違いなく画面の向こうに居る私達に歌っている。心に訴えかけ、叫び、伝えたいと歌っている。

  バックの映像もとても本曲リスペクトで、オリジナルMVに使われていた白い煉瓦(恐らく写真ACのフリー素材)や明朝体の歌詞表示が引き継がれており、ライブでも楽曲の雰囲気をそのままに感じることができた。個人的にサムネイルやMVをプロに外注するのではなく、夢追翔本人が作成していることが一つの味であり、ある種あの素人感こそがエモだと考えている為、ステージとして最高の形をとれたのではないかと個人的に嬉しく思った。

 

 

 彼は一人の人間である。つまり生きる成長コンテンツである。私はリアルタイムで進むドキュメンタリーを目撃している。この先彼はどのように夢を追い、その過程でどんな楽曲を生み出し、何に影響を受けどのように思想が変化し、バーチャルYouTuberとして何をゴールにするのか。人ひとりの人生を「楽しみ」「面白い」と一見軽い言葉で表現して良いものかと一瞬悩んだが、どうしようもなく本心である。

 

曖昧準2級 (@ikiteteerai1428) | Twitter

 

 

 

―――――― 06につづく。