February 28,2021 ~12 -完-

 ・その壱

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 ・その弐

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―――――以下、2021年02月28に行われた”にじさんじ Anniversary Festival 2021”内、VACHSSステージの歌唱部分の感想及び実況である。

 

 

 

09.88 / 葛葉

 さっきまで男子6人で騒がしく運動会してたじゃん・・・。「この後の歌パート大丈夫かな」って言ってたじゃん・・・。

 葛葉の歌声で空気が一変した。前奏のない『88』、とても良い選曲だ。頭サビ後のMCで「4周年、5周年も皆と迎えられたら良いな」と少し疲れと照れを含みながら言った。素直で可愛らしく飾らない、葛葉らしい言葉だった。

 運動会パート前と発声が明らかに違う。葛葉の声は、何と表現したら良いか・・・。『88』に関して言えば一際澄んでいて爽やかで、会場の一番後ろまで、私達オーディエンスの心の奥にまで届く、真夏の空がよく似合う歌だった。この『88』やトリオ曲、運動会、ラストVACHSS全員で歌う『世界を変えさせておくれよ』を観れば確信するように、今回のライブをとても楽しんでいるように聴こえた。私はそれがとても嬉しかった。こんなに嬉しいのは何故だろう。

 純粋に真っ直ぐ届く、どこまでも伸びる、葛葉を体現するようなステージだった。

 声がチート

 

 

10.PLATONIC GIRL / 葛葉・叶・不破湊

 フレッシュで格好良いステージだった。画面越しでこんなにリズムに乗れるんだから、お客さんが入ったらさぞ会場が揺れただろう。ウイルスの影響でリモート開催になってしまったにじFes.、今回の様々なステージを画面越しで観て、感じて、「次回こそは会場で。」と固く心に決めたリスナーが殆どではないだろうか。私もその一人である。この熱量と感動を、次の機会こそは必ず肌で感じたい。

 台詞のようにもとれる其々のソロパートからユニゾンでのサビの流れが最高に良い。全体的に男性の地声に近い音域の為、無理なく自由に遊んでいるのがまた良い。今回話題になっていた不破湊の歌唱中の動きもとても映える。

 有料土下座。両サイドで笑顔でファンサービスをする叶と葛葉。この対比が個人的に堪らなく好きだ。ラストの絶妙にダサいキメポーズもね。

 

 

11.カサブタ / 剣持刀也・加賀美ハヤト・夢追翔

 「大人になれない」「大人になりたい」と訴える『カサブタ』を、16歳で在り続ける剣持刀也とアラサーと呼ばれる年齢である加賀美ハヤト・夢追翔が歌う・・・。双方の立場から解釈するとより面白そうだ。

 人気アニメ『金色のガッシュベル』のオープニングテーマであり、ライブに組み込めば盛り上がること間違いなしの王道をぶち込んできた形だ。ストレートに熱い、VACHSSステージに相応しい選曲だったと思う。

 

 歌詞割は夢追翔が担当(ソース: https://www.youtube.com/watch?v=ibMk08-43H0&t=2725s )。個人的に好きな歌詞割を記録しておく。

 以下:剣持刀也 / 加賀美ハヤト / 夢追翔

 ・「愛とか夢とか理想も解るけど 目の前の現実はそんなに甘くない」って

 ・つまずきながらも転びながらも カサブタだらけの情熱を忘れたくない

 ・背伸びをしながら打ちのめされながら カサブタをちょっとはがすけど答えは出ない

 ・赤く熟すその時まで悩めばいいんだろう?

 

 段々感想じゃなくてレポートみたいになってきた

 

 

12.世界を変えさせておくれよ / ALL

 VACHSSステージの終わりにこれ以上ベストな選曲は絶対に無い。語彙が貧弱で申し訳ないが、あの3分間は「「最高」」以外の言葉で形容することができない。「観てくれ」としか言いようがない。だって、そうでしょ?まぁ円盤化されない限り二度と観る事はできないのだが・・・。(((運営さん!絶対買うので円盤化お願いします!by 総意)))

 選曲は加賀美ハヤト提案(ソース:https://www.youtube.com/watch?v=S5NNtoz03ug&t=5204s)、歌詞割は夢追翔(ソース: https://www.youtube.com/watch?v=ibMk08-43H0&t=2725s)が担当。

 個人的に好きな歌詞割は、夢追翔が「そしたら君と夢が見たい」と”夢”が入る詞を歌う部分、夢追翔と葛葉の「そしたら君とりんごをかじって」、そして剣持刀也が「そしたら君とキスがしたい」を歌わない部分。叶君の社長が叫び歌いながらハイタッチしているのも良かった。

 熱かったな。最高だったな。男子校。VACHSS。

 

 

 やはり推しである夢追翔の晴れ舞台だったので、最後は彼の話になってしまうのだが・・・。3Dお披露目では緑仙(  緑仙channel - YouTube)が出演していたが、3D同士で他ライバーと絡んでいるのを今回のライブで初めて目にした。身振り手振り、リアクションがとても大きい。普段の配信やSNS等の発言でも「知らない事をもっと知りたい」だとか「伝えたいことが沢山ある」とよく言うが、本当にそうなんだろうなと思った。だからこそ、知りたくない事を知ってしまったり、傷ついたり。周りが見えるからこそ、きっと綺麗なモノばかりではないだろう。私が見ている世界より遥かにカラフルで、遥かに繊細な世界が見えているんだろう。苦しさより少し小さな楽しさも、幸せより重く感じる不自由さも。私はその景色が見てみたい。

 彼の中には幾つかそういうポイントが存在するかもしれないが、個人的には去年の炎上と今回のライブで夢追翔は前向きに変わったと思っている。彼は止まらない、とも思った。いや、音楽をやっている人間が初ステージを経験して何も変わらないはずがない。それが後退でも前進でもだ。私は一人の人間の、言うなれば人生の節目の一部になった。そして、私の人生の一部にもなった。それがとても嬉しく、反対に階段を上る度に終わりは何処なのだろう、と思う。

 

 『夢』を『追』い続け『翔』けていく『夢追翔』

 

 今回のライブで彼に対しての想いが変わっていない部分など一つも無い。応援し続けたいという気持ちはより大きく、より重く、より厄介なものになったからだ。

 

 

 

曖昧準2級 (@ikiteteerai1428) | Twitter

 

―――――完。